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2006年3月30日 (木)

モバイル3Dゲー

東芝がゲーマー向けハイパワーノートを用意しているようです。

http://www.pcmag.com/article2/0,1895,1943298,00.asp

型番はSatellite P105-S921といい、これはグラフィックチップにノートでは初採用となるGeForce Go 7900 GSを採用します。CPUはCore Duo T2400(1.83GHz)であることからNapa Platform、メモリは1GBでLCDは17インチ、価格は意外に安く$1999であるようです。このサイズであることからモバイルというよりは、いわゆるDesktop Replacementになります。

GeForce Go 7900 GSということで、どれくらいの性能が出るのか気になります。モバイル用はDesktop用より性能が基本的に落ちるので、7900 GSとなるとDesktopではさてどれくらいになるか?

東芝のノートは正直デザイン的にも性能的にもやや地味で、どちらかというと企業で見かけることが多かった印象なのですが(しかし世界でのシェアは国内随一)、Qosmio G30などハイスペックPCにも進出しつつあるようです。しかしハイスペック大型ノートは数こそ出ないものの国内メーカでも競合相手が多いので、東芝がどこまで戦えるか見物です。

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2006年3月29日 (水)

Transition from CRT to LCD

 今回は国内記事から。CRTは国内市場ではいよいよ1%程度になり、その他99%程度がLCDとなったようです。CRTからLCDへの移行はここ5~6年でかなり急速に進んでいる感じです。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0328/idc.htm

 これによると、サイズは17インチが半分以上を占め、次が15インチが2割程度となっており、ディスプレイのサイズから判断すればSXGA(1280×1024)が半分以上で、XGA(1024×768)からの移行が進みつつあるようです。

 CRTの新品入手はかなり難しくなっており、ハイエンドモデルはすでになく、中堅程度のものしかすでに手に入りません。ゲームなどの高速描画や色の表現(とりわけグラデーションなど)、2048×1536など高解像度などではまだCRTのほうがLCDより分がある面があり、メインはLCDに移行しても、ゲーム用などで手持ちのCRTを残しているユーザもいるのではないでしょうか。また「CRTが最良なのだ」という人もいれば、「CRTだとグラフィックボードの画質を楽しめるが、LCDではそれができない」という趣味の面でLCDを敬遠している人もいます。

 いずれ「CRTはよかった」とつぶやく時代が来たりするんでしょうか?(すでに来ている?)私自身はすでに完全にLCDに移行してしまいましたが、今でも最後に買うなら・・・というCRTはあったりします。ソニーのGDM-F520なのですが、なかなか中古で出てこない上、出てきても輝度が暗いなど大分へたっていたりして、なかなか良品が出てきません。いつかは良品を手に入れたいものです。

 グラフィックボードの画質に関しての余談ですが、Radeon 8500やGeForce4 Ti以降に出たグラフィックボードには、画質に個性がなくなった感じがします。よくも悪くも「見やすく」調整されていて、Rage128やMillennium、Revolution 3D、Oxygen VX1などのような個性の強い画を出すボードはいなくなったように思えます。「見やすい」ことは非常に重要なのですが、何かあまり個性が感じられなくて、さらにグラフィックボード市場ではATIとnVIDIAの二頭寡占体制が進んでいることもあり、「画質を楽しむ」という趣味はPCではなくなってしまったのかなあ、という気がしてなりません。

 かつてはグラフィックボードとCRTの相性を見たり(実際組み合わせによってひどい絵が出たり、すばらしい絵が出たりすることがある)、調整で追い込んで何とかいい絵を出すなどという楽しみもあったのですが、今のLCDではぶっちゃけていえばDVIでつないで多少輝度調整すれば、たいていの場合はそれなりの絵が出てしまいます(もっともLCDでも色温度やガンマカーブなど細かい調整はあるし、LCD自体の性能もあるので、「それなりの絵」という表現は人によっては語弊を感じるかもしれないが、ここではとりあえずシャープでかつ実使用に支障のない絵が映るとする)

 LCDの画質をうんぬんするというのはあるんですが、映される絵の画質というよりはパネル自体の性能や特性をうんぬんする話になるので、グラフィックボードの画質趣味とはちょっと違うかなという気がします。

 技術が進歩すればできることが増えて楽しいはずなのに、実際には市場の寡占化が進んでいることもあって楽しみが減っていくという皮肉。PCの世界に趣味の面で長いこと身を置いていますが、ここ数年そんな感想を持ってしまうのは何なのでしょうかねえ。

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2006年3月27日 (月)

HD DVDプレーヤ遅延

東芝のHD DVDプレーヤはどうやらまたしても遅れるようです。

http://www.xbitlabs.com/news/multimedia/display/20060323231344.html

当初4月18日に発表する予定でしたが、これをやめるようです。出荷遅れは実に2回目で、東芝によると「HD DVDの立ち上げを万全なものにするために、HD DVDコンテンツのリリースに合わせて開発を進めるつもりだ」とのことです。
もともとは去年末に発表されるはずでしたが、コピープロテクト関連(AACS)で遅れ、今回もまた遅れた形になります。さていつ出るんでしょうか?HD DVD陣営の主力会社のひとつである三洋電機があの状態で、デジタルを含めた家電縮小となると、HD DVDは更なる打撃を受けそうです。現状ではBlu-ray陣営では分がありそうな感じです。

Blu-rayといえば、23日~26日の間開催された東京アニメフェアにて、Blu-rayのデモンストレーションがブースの一角で催されていました。これを見にコミケくらいしか行かない東京ビッグサイトに行ってみたのですが(コミケ以外でビッグサイトに行くと実に不思議な気分だ)、上映していたのはAIR、攻殻機動隊、機動戦艦ナデシコ、犬夜叉などです。その画質たるや実にシャープで、輪郭のぼけがなくなっています。また解像度が上がったこともあり、絵も広がりが増したように思えました。これには思わず見入ってしまい、「さてBlu-ray環境をどう揃えるか」と年末に向けての予算編成を考え出す始末です。手っとり早いところでは、PS3+フルHDの液晶テレビか?

再生はBD-ROMプレイヤーとPentium D 820が入っているVAIOで行われていました。VAIOにはDELLのワイドLCDがつながっていましたが、画素が細かいこともあって妙に綺麗に見えたのが印象的です。このVAIO再生はCPUでぶん回しているのか、それともデコーダボードがついてるのかはわかりませんでした。

ちなみにこの東京アニメフェアでBlu-rayデモを行っていた作品のBD-ROM化はAIR以外未定だそうです。旧作アニメーションについてはMPEG-2の高ビットレート化で対応するようです。

さてここまで進みつつあるBlu-rayにHD DVDはどう対抗するか?規格統一が理想でしたがもはやかないそうになく、両方のメディアが読めるハイブリッド型プレーヤやBD-ROM/HD DVDコンボドライブのような形で、またしても決着がつきそうな予感がします。

余談ですが、この東京アニメフェアにはもともとアーケード用対戦ゲーム「機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II」のデモプレイ目当てで行ったのですが、参加する前日になってBlu-rayのデモをやっているということを知ったので、それも目的に入れたという経緯があります。前作連合vs.Z.A.F.T.はかなりはまりましたが(今もやってる)次回作になるIIも今から実に楽しみです。家庭用はどうするのかしら、Xbox360かPS3?

(2006/04/02追記)プレーヤは3月31日に発売となりました。よく読んでみたら「コンテンツが出るまでプレーヤの発売を延期する」ということでした。もっともこの記事も誤報というか、海外ではコンテンツ販売まで出ない、ということでしょうか。ともかく、記事を読み間違えてしまい、間違った記事を書いてしまったことを深くお詫び申し上げます。

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2006年3月24日 (金)

超絶モンスターマシン

今回はPC Watchから。DELLの超ハイエンドマシンです。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0323/ageia.htm

"PhysX"なる物理演算プロセッサボードがついており、これをソフトウェアが使用することによりCPUの負荷が下がり、より高度な描画できるようになります。PCの世界でも、ゲーム機で採用しているこのような専用外部演算プロセッサボードが搭載される時代が来そうな予感です。

このボードが搭載された装置型名は、以前ここでも紹介したDELL XPS 600 RENEGADEです。スペックはとにかくひたすらてんこ盛りにした構成で、GeForce 7900 Quad SLIやPentium XE 965@4.26GHzなどかなりのものです。しかも2560×1600表示ができる3007WFPが付属で、値段はなんと$9930です。100万円超って、PC-9821AfやPC-9801T/F5を思い出させる価格です。もっとも、PC-H98 model100はさらにその上をゆく215万円もしていましたが。。

ともかく、十数年ぶりにクライアントPCで100万円超えを出したのがDELLということで、正直意外な記事ではあります。

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2006年3月22日 (水)

Vista遅延

すでにあちこちで報道されていますが、こちらでも紹介。MicrosoftがWindows Vistaのコンシューマ向けの発売を2007年1月に延期しました。公式発表から。

http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/mar06/03-21WindowsVistaDeliveryPR.mspx

企業向けは原文によると「ボリュームライセンスの顧客には11月から評価用で提供いたします」とあり、ボリュームライセンス契約の企業では一足先に入手することができるようです。

端的にいえば原因は開発の遅れですが、当初ぶち上げていた数々の目玉機能を棚上げして2006年内リリース優先で開発を進めてきたのに、結局2007年にずれ込むとはWinVistaは今だにうまくいっていないようです。

問題はWinVistaを待っていた一般ユーザよりむしろPCメーカで、年内発売を前提に走っていたのに年明けとなると、これは梯子を外された格好です。すなわち、秋冬モデルを出したとしても年明けにWinVista搭載PCが手に入るとわかれば、わざわざOSが「型落ち」となってしまう製品の購入はためらわれてしまう恐れがあります(新し物好きの日本人は特に)
一応、各社ともMicrosoftが提示している"Windows Vista Capable PC Hardware Guidelines"に則ってLogoを取得し、WinVista Ready PCとして売り込むつもりみたいですが、結局OSは後から買うことになるので、果たしてどこまで買い控えを防げるかは難しいところがあります。というわけで、深刻なのは新し物好きユーザよりPCメーカですね。
しかしWinXP登場からWinVistaまで6年を要するとは、今までの数年のリリースサイクルは「早すぎる」と批判があるとはいえ、ちょっと長いかなという感じがします。WinXP x64は実質WinXPを単にAMD64対応にしただけなので、メジャーバージョンアップとはいえません(その証拠にNT5.2になっている。WinXPはNT5.1、WinVistaはNT6.0)

WinVistaといえば触る機会があったのですが、メモリ512MBでは正直使い物にならないのではないかと感じました。最低1024MB、できれば1536MB以上ないとぐりぐりと使い込むには厳しいかなあという印象です。AeroもRadeonXpress 200の統合VGAではまったく話にならず(そりゃそうか)、RadeonX1600以上はいるかなという感じです。
個人的には、最大の問題はファイルマネージャがどうやっても動かないことで、Win3.1時代から今のWinXP x64(NT4.0から引っ張ってきたものを使用)愛用してきたこのファイラーが動かないとは、さてはてどうしたものかと途方に暮れています。諦めてエクスプローラにするか、WinVistaで動く別のファイルマネージャ風ファイラーを探してくるしかなさそう。WinVista導入にはまずこの問題を解決しないことには。。

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2006年3月21日 (火)

HDCP対応LCD

DELLからHDCP対応のLCD、2007FP/2007WFP/2407WFPが出ました。

http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2006/060320?c=jp&l=jp&s=corp

2007FPが20インチ四方型、2007WFPが20インチワイド型(1680×1050)、2407WFPが24インチワイド型です。HDCP対応のLCDは以前Gatewayも出していましたが、Blu-RayやHD-DVDでのコンテンツ再生を見込んで、これから対応品が増えていくものと思われます。HDCP対応はLCDの他にグラフィックボードも対応が必要になります。これもぼちぼちと対応が進んでいくでしょう。

DELLのLCDといえば、DELLのサポート部門に勤めている友人が「issueが・・・」とよくつぶやいているんですが、実際のところ品質はどうなんでしょうかねえ?話を聞く限りでは「業務用ならまあいいか」らしいですがはてさて。

Blu-RayやHD-DVDのコンテンツ再生といえば、フル画質だとかなりのCPUパワーが必要(というか現状の最高でも足りないくらいらしい)だそうですが、これも例によって当初はデコード支援ボードが出てきて、DVDが出てきた当初のようになるんですかねえ。

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2006年3月19日 (日)

intelローエンドから撤退?

intelがローエンド(entry-level)のチップセット市場から撤退するという噂が絶えないようです。

http://www.digitimes.com/mobos/a20060316PR211.html

記事によると、flip-chip基板の供給が厳しくなっているために、intelはローエンド市場をATi、SiS、VIAを任せる計画を立てているという噂が情報筋の間でめぐっているようです。供給困難が原因で利益率が下がっているので、この状況を脱するために865や915の生産をやめ、より利益率の高いハイエンド市場(具体的にはサーバ・ワークステーション市場と思われる)に注力するようです。これにより、ローエンド市場は互換チップセットを製造するメーカがシェアを広げると予想されるとあります。
しかしマザーボードメーカは865の在庫を多く持っているので、その動きが事実だとしても、互換チップセットメーカが利益をえられるかどうかは疑問ともされています。

これはあくまで噂レベルなので実際のところは不明なのですが、事実であった場合は4Wayプロセッサ以上のハイエンド~ローエンドまですべて手がけるチップセット戦略が崩れ、PentiumII/III時代のころに多かった、中堅以上はintel、ローエンドは互換チップセットという構図が再び復活することになります。

ローエンド市場の利益率は確かに低いのですが、実際のところintelの場合撤退することによるメリットがどこまであるかは疑問です。まあ、それで互換チップセットがまた花開くのならそれはそれで面白いのですが、かといってまたかつてみたいに低品質なものばかりでも困るので、ともかくチップセット市場が再活性化することを望みたいところです。

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2006年3月17日 (金)

PC/AT最後の生き残りの終焉

今回はBIOSねたでも。先日のIntel Developer Forumにて、intelがEFIがBIOSを置き換えることについて語っています。

http://www.dailytech.com/article.aspx?newsid=1165

EFIとはExtensible Firmware Interfaceの頭文字を取ったもので、PC/AT互換のコアであったBIOSを置き換える新しいファームウェアとしてintelが推し進めています。記事では、BIOSはシリアル・パラレル・PS/2などのレガシーポートの初期化が必要な上、またその他レガシーデバイスの初期化も要する面倒なものである。しかしEFIにすることによって、例えばマザーボードの入れ換えたときのOS環境移行が楽になる。つまり、従来だとマザーボードを入れ換えたとき、多くの場合OSの起動に失敗する。これはBIOSがpreboot環境にてデバイスの認識を行うためである。それに対して、EFIは単にOSに対してハードウェアとのやりとりの接点を果たすだけで、デバイスの認識は行わなず、その作業はOSに任せる。これにより、OS環境移行問題などの頭のいたい話はなくなる。とあります。

また、EFIはUnified EFI Forumという団体にて規格化が行われています。

しかしEFIはまだ薔薇色というわけではなく、完全EFIシステムではOSのサポートも必要な上(今のところ一部のLinuxだけ)SCSIデバイスやLANボードのようなOption ROM付きでBIOSが前提のボードは動かないようです。
これには、intelとボードベンダがEFI互換のOption ROMの開発に向けて動き出しています。

ところでEFIの開発言語は基本的にはC言語で、BIOSのようなx86アセンブラによる開発ではなくなります。デバイスの初期化も、BIOSではPCIコンフィギュレーションレジスタやキーボードコントローラ、Super I/Oなどのレジスタをアセンブラでごりごりにいじっていましたが、EFIの場合はドライバが用意され、基本的にはそれを組み込むことで初期化がなされるようになります。これはEFIの生産性向上に寄与します。しかしドライバということはそれだけで提供された場合、デバイスに問題があったときにデバッグが大変そう。ドライバと一緒にソースコードがついていればよいんですが。

また、現在職業x86アセンブラプログラマは各種言語プログラマの中でも絶滅危惧種に近いものがあり、なり手も少ないことから開発者不足が問題視されてもいます。しかもほとんど「職人芸」と「勘」の世界でもあり、若手をねじ込んだところで育てるのにかなり時間がかかります。

そこでよく知られていて扱える人も多いC言語で開発できるEFIは、開発者の間口が広がるという点でもBIOSより生産性が上がることが期待されています。

ちなみにEFIシステムでも、EFI非互換のOS環境下やデバイスが動かせるようにする必要がまだあります。これにはレガシー用のモジュールを組み込むことで、従来の割り込みベクタテーブルの張り込みなどを行えるようになります。

現在EFIが実現されているのは、後発のBIOSベンダInsyde TechnologyのH2Oというもので、一部のPCベンダの装置にはすでに搭載されているようです。しかしWindowsはEFI非対応であるため、これはレガシーモジュール部分を使って起動しているものと思われます。

H2Oといえば「想い出がいっぱい」が大好きだったんですが、こりゃちと古過ぎかなあ?と脱線しましたがこんなもので。

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2006年3月15日 (水)

情報の漏れ漏れと大本営発表

PC関連製品というわけではないのですが、関係しているので取り上げます。政府が「情報漏洩を防ぐために、Winnyを使わないように」と安倍晋三内閣官房長官が発表しています。最近頻発している自衛隊の軍事機密や企業の個人情報の漏洩に、政府としても見かねたようです。

http://pcweb.mycom.co.jp/news/2006/03/15/382.html

確かにWinnyを使わないのは情報漏洩防止の一環にはなりますが、もちろんそれは本質的な解決ではなく、機密を含む情報を職場から持ち帰らない、持ち歩かないなど個人レベルでの意識を高めていかないと、今後いくらでもこのような情報漏洩は起こってしまいます。そもそもWinnyを使いたい理由がよく分かりません。

ちなみに自衛隊については、庁から支給される事務端末が不足しており、私的に購入したPCを業務に使用するということが横行していたようです。これは機密情報を持ち歩くことを容認しているようなもので、そこでやるに事欠いてWinnyというのはいただけません。ちなみにここにきて、防衛庁は慌てて業務端末を揃えるようです。企業でも私物PCを業務端末にしている例は多く、これが元で漏洩したというのが後を絶ちません。

しかし「Winnyを使わないように」というのも、問題を表面だけでとらわれてしまいそうな呼びかけで、どうせ呼びかけるなら専門家から話を聞くなりして、問題の背景やその対応策の例など、もっと本質的なことを発表してほしかったと思います。

もっとも政府だろうと職場の上司だろうと、いくら注意を喚起しても意識が低い人には「馬耳東風」なので、そういう人にはモバイル端末やUSBフラッシュメモリの類を渡さないなどの強行手段は必要なのかもしれません。実際、社内の不評を覚悟の上で「従業員性悪説」で臨んでいるところが増えています。従業員の不評なんかより、情報の漏洩・紛失したことによる損害の方が問題だというのは、会社の判断としては確かに正論です。

中には「PCを使わなければ情報漏洩はない」(確かにそうだがこれは無理だ)「Windowsを使わなければよい」などという過激な意見もありますが、だからといってWindows以外のOSが必ず安全というわけでもないので、結局のところユーザの意識に頼るしか問題の鎮静化は進まないようです。どうやっても塞げない、最大のセキュリティホールは他ならない「人間」なのですから。

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2006年3月14日 (火)

高級ノートPC

今回はちょっと変わったところから。富士通シーメンス(Fujitsu-Siemens Computers)が1kgの1スピンドルノート、Lifebook Q2010を発表しています。

http://www.fujitsu-siemens.com/campaigns/lifebook_q2010/index.html

"True executive style for highest demands"とあり、企業向けでも経営層などの上級職を狙っているようです。これのカタログ(brochure)があるのですが、なかなか格好よくできており、親会社の富士通には真似ができないセンスです。また装置自体も黒を基調として厚さも薄く、かなり気合いが入っているようです。

しかし問題はその値段で、どうやら4000ユーロという予価を設定しているようです。3月14日現在1ユーロ=141円なので、つまり56万円・・・いくらexectiveといっても、この値段はあまりにも野心的というか向こう見ずというか、装置自体の出来よりも値段で尻込みされそうな感じです。

PCが50万円超が当たり前というのは、今のPC歴が浅い若い人(といっても私も20代なんですが。。)は知らないかもしれませんが、10数年以上前の国産アーキテクチャ全盛期~PC-9821中期のころまでで、下手すると数万円でとりあえず動くデスクトップPCが買えてしまう現在ではおよそ理解されにくい価格です。にも関わらずこの価格をつけてくるとは、ノートPCの高級機として位置づけたいのでしょうが、正直これは苦しいかなあという気がします。

ちなみに国内市場への投入があるかどうかはわかりません。富士通は海外のみ販売しているモデルもあり(Turion64搭載の2kgを切るモバイルノートなど)これも富士通シーメンスのみの販売になるかもしれません。それより日本円だといくらになるんだろうか。。。60万円近く?

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2006年3月13日 (月)

Socket FでServerworksその2

ServerworksでPCI Express 16レーンを2本搭載したマザーボード、Tyan Thunder K8HMなるOpteronマザーボードが出てきました。

http://www.tyan.com/l_japanese/products/html/thunderk8hm.html

チップセットにServerworksのBCM5780+BCM5785、PCI Expressの16レーン形状(8レーン動作)が2本、32bit PCIが1本、PCI-Xが3本という構成です。
注目すべきはチップセットのほかにもDIMMが16本もあることで、最大32GBまで増設できると思われます。PCI Express x16ということで、PCI-Eのグラフィックボードが装着できるということが最大の利点です。
しかし最大の問題は今からSocket 940ということで、Socket Fが見え始めているのに今からSocket 940を・・・と思ったらCeBIT 2006でThunder K8HMを同じ構成でCPUソケットをSocket F、メモリをDDR2 SDRAMに変えたTiger K8SSAが出るようです。とりあえず画像を。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0313/cebit07_49.jpg

これなら心置きなくSocket F用マザーボードの選択肢に入れられます。というか現段階では筆頭候補だったりするんですが、このスペックでTiger型番となると、より上位のThunder型番でSocket F+HT-2000/1000搭載マザーボードが出そうな気がしてなりません。そもそもこのスペックでTiger型番というのも正直妙なのですが、あとでTiger型番からThunder型番に変更されたりして。

スロット構成も今メインで使っているThunder K8WEと同じで(厳密には違うのですが)環境の移植もしやすいので、前述の通り次世代メインマザーボードの筆頭候補としていつ出るのかを待ちわびています。ただグラフィック性能が下がることが予想されることと、本当に買った場合Serverworksがメインなどとかなり珍しいことになりそう。。

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2006年3月10日 (金)

Socket F MotherboardとRISCでPCI Express

Socket Fのマザーボードのサンプルが出てきました。

http://www.theinquirer.net/?article=30146

ASUSのKFN4-DREで、型番から察するにnForceシリーズと思われます。CPUソケットはLGAでメモリはDDR2-800、HTXコネクタがついています。

ASUSでサンプルマザーボードが出てきたということは、各社ともSocket F Opteron発表に合わせて着々と開発を進めているものと思われます。

もう1点。SunがSPARCプラットフォームでPCI Expressを搭載したワークステーションSun Ultra 45 Workstationを出してきました。

http://jp.sun.com/products/desktop/ws/ultra45/

RISCプロセッサプラットフォームでPCI Expressを搭載してきたのは、DualCoreのPower PC G5を搭載したPowerMac G5でしたが、SPARC Version 9アーキテクチャの世界にもPCI Expressが導入されたことになります。

このUltra 45に使われているチップセットは仕様表に記載がありませんが、Galleryの画像を見ると"Sun Fire I/O ASIC"とあり、例によってSun独自開発のチップセットであるようです。
しかしこのPCI Express、スロット形状が16レーンのものは実際には8レーンで2本、スロット形状が8レーンのものは4レーン動作で1本なようで、見かけのスロットと実動作のレーン数が違うようです。何か16レーンで動かせない理由でもあるのでしょうか?(チップセットが20レーンしかなくて、それを8+8+4に分けてるだけ?)ちなみに100MHzのPCI-Xも2本ついています。
そういえばPowerMac G5も16レーン形状のスロットでありながら8レーン動作が1本、4レーン動作が2本の合計3本のPCI Expressスロットがついてますが、こちらはPCI-Xをばっさりなくしてしまいました。PCI-X資産を持っている人はどうするんでしょうか?

ともかく、RISCの世界でもPCI Expressの導入が進みつつあるようです。

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2006年3月 8日 (水)

Conroe対Athlon64 FX

Intel Developer Forum Spring 2006が開催され、今週はねたには尽きないのですがとりあえず一件。Conroe対Athlon64 FX-60を2.8GHzにオーバークロックしたシステム(チップセット:ATi RD480)とのベンチマーク対決が出ています。Conroeは2.66GHz(FSB1066MHz)でシステムは975Xのマザーボードです。

http://www.anandtech.com/tradeshows/showdoc.aspx?i=2713&p=1

Quake4、 Half Life 2、Unreal Tournament 2004などの3Dゲームの平均フレームレート、Windows Media Encoder 9やDivX 6.1などでのエンコード速度などで比較しています。
この結果を見るにオーバークロックして周波数も上回るAthlon64 FX-60は完敗で、Conroeはかなり強敵なようです。本当の勝負はAthlon64がSocket AM2でDDR2 SDRAMになってからですが、ようやくintelも反撃に出られそうというところです。

ところでこの記事の1ページ目をよく見ると、4コアのKentsfieldなるCPUが見えています。コアが2個並んでいるあたり、これまたSmithfield的なやっつけ仕事みたいな感じです。~fieldと開発名がついたintelプロセッサはどうも最近こんなのばかりなのですが、何か「祟り」でもあるんでしょうか?

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2006年3月 7日 (火)

ATiとXGiとSiS

ATiのXGi買収続報です。先日お伝えしたニュースはXGiそのものではなく、上海にある技術関連会社Macrosynergyの買収に合意したとのことです。ATi自身の公式発表から。

http://ir.ati.com/phoenix.zhtml?c=105421&p=irol-newsArticle&ID=827595

上海にいる従業員100名程度と、Santa ClaraにあるXGi関連の幹部がATiに移籍します。ATiの目的は中国での技術的足場を作りたいということだったようです。

このMacrosynergyはモバイル用のVolari XP5をXGiと共同開発していたそうで、そんなグラフィックチップが載ったノートPCは見たことがないのですが、ともかくXGi自体が消えたわけではないので一安心(?)です。
しかし技術関連会社が買収されたということで、XGiにどの程度の技術的影響を与えるのか不明であり、今後の動向が注目されます。

あともう一件。GIGABYTEがSiSでPentium Dが動作するマザーボードを準備しているようです。

http://www.digitimes.com/mobos/a20060306PR207.html

チップセットはSiS661FXがGA-8S661FXM-775(GA-8Sxxxって型番は久しぶりだなあ)、グラフィック統合のSiS661GXがGA-8S661GXM-775になります。いずれもMicroATXで、SouthBridgeはSiS964、スロットはAGPとPCI×3で、今からAGPという点にかなりの不安があります。最近SiS採用のマザーボードがめっきり減っており、AGPとはいえ選択肢が広がることに価値があると思っています。

SiSといえばAthlonXPやNorthwood Pentium 4の時代に雄飛していたのですが、PrescottやAthlon64になってからはすっかり鳴りを潜め、最近出たマザーボードはASUSのA8S-Xと一応PCI Express世代なものの、出ただけで注目されるような状態でした。ここ数年はメーカマシンが主になっているようです。

SiSはPentium時代のチップセットはSiS5598などどうにも低品質なものが多かったのですが、徐々に力と安定度をつけてかの躍進を遂げており、また活躍しないのかと密かに気になっていたりします。前にも書きましたが、intelとnVIDIAだけなんてまるで面白くないですからねえ。ATiとVIAとSiSとServerworksには頑張ってもらいたいところです。

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Lenovo PC

今回は国内記事から。Lenovo(聯想集団)がLenovoブランドのPCを日本国内に投入するとあります。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0306/lenovo1.htm

Lenovoといえば2004年末にIBMからパーソナルシステム事業をブランド含めて買収することを発表し、昨年買収完了したことですでにご存じのことかと思います。

このニュースは今のPC/AT互換機本家が、世界的には無名に近い中国資本などに買われてしまったということで、IBM支持者をはじめとして大きな衝撃を与えました。とりわけ品質低下が懸念されていましたが、IBMが人員そのものはそっくり移籍で陣容は変わらない、品質管理も今までどおりだと強調していたのが印象的です。

それでLenovoブランドPCが国内で成功するかといえばかなり疑問です。IBMブランドで出しているThinkPadは旧来からの支持者がいるものの、単に安いだけならDELLやHewlett Packardなど強敵がいる上、SOHO市場を狙うといってもここも国内には強敵揃いなので、私にはLenovoブランドPCはこれから参入するには相当厳しいとみています。

ThinkPadといえば先日東京駅で開催された、新製品展示会(主にNapa Platform ThinkPad)に行ってきましたが、Lenovoになってからずいぶんと「大衆的」になったなあというのが正直な感想です。いわゆるレガシーポート(シリアル・パラレル・PS/2)がA4フルサイズクラスでもなくなり、キーボードにはWindowsキーやApplicationキーがつくようになりました。OSもWindows XP Homeがあるくらいです。ThinkPadといえばキーボードはWindows/Applicationキーなし、レガシーポートはついているものというイメージでしたが、母体が変わってからはそのあたりも変革しつつあるようです。

しかし母体が変わったせいかどうかはわかりませんが、電源ボタンなどが安っぽくなってしまいました。価格自体も安くなって手を出しやすくなり、ThinkPadも身近なものになるのかなあという感じなのですが、なんだか残念な話であります。

IBMのPC事業はややもすると赤字という厳しい状態が続いており、手放して身軽になったのは経営的には正しい判断だったかも知れませんが、できればそのまま続けてほしかったなあというのが私や周りにいるThinkPad支持者たちの感想です。Lenovoになってhpなどへの「宗主替え」した会社もあるようで、今後どうなるのかは注目していく必要があります。

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2006年3月 5日 (日)

耐水性キーボードとマウス

今回はちょっとしたねた。流しで洗えるキーボードとマウスとのことです。

http://www.tgdaily.com/2006/03/03/unotron_fullyimmersible_keyboards_mice/

"SpillSeal technology"なるものを使って実現しているようで、湯や消毒液などに浸しても問題ないとされています。病院や子供がいるようなところを想定しているようです。

うっかりコーヒーをこぼしてキーボードを壊したり、会社の情報システム担当の人だと「キーボードに飲み物こぼした」っていうので(内心「またかよクソ」と思いながら)呼ばれたりしたこともあるんじゃないかと思います。何度もこぼしてキーボードを壊す人には、なかば厭味も込めてこういうのを渡すのもいいかも?

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2006年3月 2日 (木)

ATiがXGiを買収?

昨日に引き続きX-bit labsから。またまた業界が面白くなくなりそうなニュースで、ATiがXGiを買収するという記事です。ATiとXGiからはまだコメントが得られていないようです。

http://www.xbitlabs.com/news/video/display/20060302053643.html

XGiはSiSからスピンオフしたグラフィックチップメーカで、XabreシリーズやVolariシリーズを手がけています。また2003年には、PC-98ユーザには実に馴染み深いTGUI9682XGiなどを製造していたTridentのグラフィック部門を吸収しました。XGiはVolari Duo V8 Ultraを発表し久しぶりのマルチチップグラフィックボードとある程度の性能で注目されましたが、最近ではVolari Z7がサーバマザーボード(Tyan Tomcat K8E-S)のオンボードグラフィックチップに採用されるくらいなど活躍は地味で、PCI Express世代のグラフィックチップはいつ出るのかわからない状態でした。

これが事実だとすると、ATiがXGiの製品ラインおよび計画を継続するのなら別ですが、そうでない場合にはPC用グラフィックチップ市場からまた一人プレーヤが減ることになりそうです。そもそも、グラフィックチップ市場で上(ワークステーション)から下(グラフィック統合、ノート)まで幅広いシェアを持つATiが、なぜいわば「敵ではない」XGiを買収するのかその意図が分かりません。何かXGiが持つテクノロジを欲したのか、さもなければ小粒でも市場にいる敵は買収してつぶしてしまえということ?

先日の3Dlabsのワークステーション用OpenGLグラフィックボード市場撤退といい、今回のATiによるXGi買収といい、PC用グラフィックボード市場はますますつまらない方向に向かいつつあるようです。S3 Graphicsには「第三勢力」として頑張ってほしいところですが、どうもまだ性能がいまいちなんですよねえ。次世代Chrome Sシリーズは富士通三重工場で生産されるそうで、いわば「国産」チップになり、旧来からのS3ファンとしては回収したいところです。

そのChromeで、実は先日XIAi XIAiS18Pro-DV256(S3 GammaChrome S18 Pro)を買って使っていたのですが、動作は安定しているものの動画再生をすると他の2D描画が妙に遅くなるので、結局外してしまいました。。3D性能はさほどでもなく、単にS3だからという理由で使っていたのですが、2Dがその調子じゃちょっと常用できないかなあという感じです。ちなみにこれはWinXP x64 Edition上での話なので、通常の32bitのWinXPでは変わるかもしれません(環境ないのでチェックしてませんが)

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