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2008年8月 3日 (日)

S3 GraphicsのChrome 430 GTが販売開始とその簡単な使用感

 S3 GraphicsのChrome 430 GTが販売開始されました。

http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20080802/etc_chrome.html

 Chrome S27以来久しぶりのS3のボードです。Chrome 430 GTはDirectX 10.1に対応し、インタフェースはPCI Express 2.0, コアクロックは625MHz, メモリクロックは500MHz, メモリバス幅は64bit, 画像メモリ容量はDDR2 256MBです。H.264やMPEG-2/4、VC-1、WMV-HDなどの再生支援機能を有します。実売価格は7,000円前後です。

 S3 Graphicsファンとしてはこれを見逃す理由はなく、早速私も購入してきました。以下に簡単な使用感とレビューを書いてみようと思います。評価環境はOpteron 285(2.6GHz, 2コア)x2, Tyan Thunder K8WE, ECC-Registered DDR400 10GB(2GBx4+512MBx4), Windows Vista Ultimate 32bitです。解像度は1600x1200、使用LCDはシャープ LL-T2020-Hです。

 2Dの操作感については比較的良好で、Aeroの半透明をオンにしても動作の引っ掛かりはさほどありません。Webブラウジングなど2Dメインなら問題なく使えると思います。すると3Dはどうなのかという話になりますが、簡単にベンチマークをとってみました。比較対象は中堅向けのRadeon HD 2600 Proなので、少し不公平な気がしますが、3Dがまともに動作して空いているボードがこれしかありませんでした。。

グラフィックボード ドライバ版数 3DMark05 Build 1.3.0 3DMark06 Build 1.1.0 Final Fantasy XI Official Benchmark 3(High)
Radeon HD 2600 Pro Catalyst 8.6 7374 3585 5330
Chrome 430 GT 7.15.12.0217 3503 2124 4442

 ローエンド向けであり、メモリバス幅が64bitしかないこともあって性能としては「こんなものか」という印象です。Final Fantasy XIベンチマークが結構健闘していますが、今となってはさすがに負荷が低めの部類なので参考程度でしょうか。ベンチマークに関しては、ローエンド向けのRadeon HD 3450と比較した記事があり、こちらも参照することをお勧めします。

 ゲームに関してはごく簡単に4種類を試してみました。MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B(エコールソフトウェア)は特に動作に問題はなく、フレームレートも60fpsを維持している感じです。しかし同人ゲームですが、ひぐらしデイブレイク改(黄昏フロンティア)は表示が異常でまともに遊べませんでした(Vista非対応なのも一因?)ほかには東方緋想天(黄昏フロンティア)は動作に異常は見られず、十分遊べるレベルです。東方といえば霧雨魔理沙が実にいいですね・・・って本筋とは関係ない話ですな。。

 最後は試した中でもっとも重いSEGA RALLY REVO(SEGA)ですが、意外にも表示崩れなどは起こらず、動作そのものに異常は見られません。しかしフレームレートの落ち込みが厳しく、1600x1200ではがたがたでゲームになりません。1024x768でようやく遊べるレベルですがこれでもフレーム落ちがやはり見られるので、このボードで SEGA RALLY REVOを遊ぶのはかなり厳しいです。元々メモリバス幅128bit未満のグラフィックボードはサポート外なので、これに関してはしょうがないでしょう。

 基本的には2Dゲームは普通に遊べそうなものの、3Dゲームに関しては元々チップが低性能なことと、S3 GraphicsはNVIDIAやAMDと比べればマイナーであることから、表示異常があったときのゲームベンダの対応が望み薄なので、「まともに動けば運がよい」程度に考えておいた方がよさそうです。

 動画再生に関してはボードの再生支援機能を活かせそうな動画がないので、特に試していません。とりあえずDVDとDivXでエンコードされたアニメーションを見てみましたが、GeForce 8800 GTと比べて絵がシャープな感じがします(単なる気のせい?)

 あとこのボードのドライバについてですが、Windows Vistaは32bit版とx64版があるものの、Windows XPに関しては32bit版しかありません。Windows XP x64 Editionがメインの方は注意する必要があります。今回の評価環境はまさにWindows XP x64が入っていたので、今回の評価用にWindows Vista 32bitの環境をでっちあげる必要がありました。。

 駆け足ではありますが、雑感としては以上です。ボードはさほど発熱せず、性能もRadeon HD 3450くらいはあるようなので、安価な低発熱ボードとしての利用価値はあると思います。とはいえ、S3 Graphicsファンくらいにしか勧められない感じがします。。。やはりドライバサポートにNVIDIAやAMDと比べて大きな差があるので、ちょっと万人には勧めにくいですねえ。

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コメント

お時間あればCrystalMarkでGDIとD2Dの値もとっていただけないでしょうか

投稿 ME | 2008年8月 5日 (火) 03時35分

ご要望にお答えしてとってみました。Millennium P690はメモリバス幅64bitということでおまけです。。P690のGDIの結果がもっともよいのがちょっと意外ではあります。

Chrome 430 GT(7.15.12.0217)

Aero On
GDI : 5981
D2D : 4862

Aero Off
GDI : 4404
D2D : 4885

Radeon HD 2600 Pro(Catalyst 8.6)

Aero On
GDI : 5167
D2D : 3515

Aero Off
GDI : 4331
D2D : 3539

Millennium P690(DDR2 128MB, PCI Express x16, 2.06.02.004)

Aero Off
GDI : 10541
D2D : 2084

投稿 98 | 2008年8月 5日 (火) 23時14分

書き忘れましたが、解像度は1600x1200 32bit Colorです。

投稿 98 | 2008年8月 5日 (火) 23時15分

Vista環境ですとChrome 430 GTがバランス取れてますね…
M-P690の値も面白く参考になりました、有り難うございます!

投稿 dop | 2008年8月 6日 (水) 17時50分

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