SiSがPC向けチップセット事業から撤退するようです。
http://www.digitimes.com/news/a20110801PD222.html
SiSはintel及びAMDの互換チップセットを手がけており、1チップでNorth BridgeとSouth Bridgeの機能を統合し、安価なチップセットを出荷していました。特にNorthwood Pentium 4が主流の頃は勢いがありました。しかしintelとAMDがプロセッサとチップセットの囲い込みを始めたことや、そもそも技術革新についていけていないこともあり、現在は事実上撤退状態にありました。
しかしついに2011年末までにPC向けチップセット事業から撤退することを結滞したようです。現在受注済みのチップセットの出荷が完了すれば完全に出荷を停止し、将来は家電向けチップセットに注力することにしたようです。Xbox360にもSiSのチップセットが採用されていますが、これについては出荷を継続します。
SiSチップセットといえば個人的な話をすると、Tualatin Pentium III(懐かしい響きですなあ)に対応したSiS635Tを搭載したECSのP6S5ATで世話になりました。SiS635TはPC2100のDDR-SDRAMに対応していましたが、P6のFSB 133MHzというシステムバスではその倍の帯域を持つDDR266を使い切れるはずもなく、性能向上は820 + PC800 Direct RDRAMや440BX + PC133 SDRAMと比べてもいま一つでした。この傾向はやはりPentium III+DDR対応だったVIAのApollo Pro 266のマザーボードでも同様で、Pentium IIIでDDRは「単に帯域に余裕がある」という程度のものでした。840なんかはもっと過剰に広帯域(Direct RDRAMの2ch)でしたが。。
雑談になってしまいましたが話を戻すと、また一社以前に活躍したチップセットベンダが市場から撤退するのは、現在はすでに互換チップセットが入り込む余地が殆どなくなってしまったとはいえ、少し寂しくもあります。
最近のコメント