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2014年12月31日 (水)

2014年を振り返って

 さて、今年も恒例となった2014年を振り返ってみたいと思います。

 政治・経済情勢から触れてみると、12月には解散による衆議院総選挙が行われ、与党である自由民主党+公明党で2/3を越える議席を確保し、引き続き安倍内閣総理大臣が政権を担うことになりました。その安倍政権が推進するアベノミクスの一環で円安が更に進み、2013年12月30日段階での為替レートは1ドル約105円だったのが、2014年12月30日段階では約119円と、1年で14円も円安になっています。去年もコンピュータ関連産業としては円安は嬉しくない面もあると書きましたが、それが更に進みPCやサーバの製造原価押し上げにつながっており、とりわけ国内PCメーカはPCでの利幅が狭くなりつつあります。

 そのPCメーカですが、ついにソニーが2月にPC事業から撤退し、VAIO株式会社なる独立会社に事業や従業員を移し、当面は日本国内に特化することになりました。国内PC大手に関してNECはPC事業は連結対象から離れたものの資本関係は続いていますが、ソニーに関しては一応5%程度の新会社への出資はあるものの、事実上の完全撤退という事態が起きてしまいました。PC事業に関しては東芝も個人向けを縮小し、先進国中心に絞る戦略に変更しています。国内PC大手で残りの富士通は近年大きな動きはありませんが、新製品投入を年3回の商戦ごとではなく年2回に変えるといった事業戦略の変更をしています。

 その他PC業界関連で言うとWindows XPのリプレース特需が一段落し、当面この手の特需はなくなってしまいました。次は2020年1月14日に延長サポートが終了するWindows 7のリプレース特需がありますが、Windows XPよりは対象台数は少ない気がします。

 Windows関連ではWindows 10のTechnical Previewが公開されました。Windows 8.1から色々と変更がありますが、目につくところで最も大きな変更はスタートメニューが復活したところです。その心はWindows 7ユーザを移行させたいということでしょうが、「先祖返り」をしたところにMicrosoftのOSのユーザインタフェース戦略の迷走が見えます。

 プラットフォーム関連ではintelはHaswell Refreshをリリースし、Broadwell-YことCore Mを発表したほかは大きな動きはなく、Haswell-EのCore i7-5960XなどとX99チップセットが登場したくらいでした。新たな動きとしてはBay Trailを採用した安価なWindowsタブレットや小型PCが多く登場したことが挙げられ、今後も様々な製品が登場していくものと見られます。

 AMDはAPUとしてKaveri(A10-7850Kなど), ノート向けAPUのMullins(A10 Micro-6700Tほか), Beema(A6-6310ほか)をリリースしました。また新プロセッサコアとなるExcavatorを採用したノート向けのCarrizoを発表しています。AMDのAPUはいわゆる自作市場では率直にいってそこまで目立ってはいない感じはしますが、OEMではローエンド向けなどで採用が進んでいます。

 グラフィックス関連ではNVIDIAは新アーキテクチャMaxwellを発表し、製品としてはGeForce GTX 980/970/750/750 Tiをリリースしました。GeForce GTX 980は高い性能を示し、電力性能比もKepler世代からかなり向上しています。対するAMDは新GPUコアのTongaを採用したRadeon R9 285を発表し、その他Radeon Rシリーズのラインナップ拡充に努めています。

 あと余談といえば余談ですが、ねた元にしている海外PC系サイトでスマートフォンやAndroid/iOS関連端末の取り扱いねたが近年かなり増えたように思えます。WebサイトによってはPC系ねたをほとんどやめてスマートフォンやガジェット関連ばかりになってしまったところもあり、周回から外したところもあります。最近元ねたのWebサイトが同じようなところばっかりになっているのは、PC系の面白そうなねたを扱うところが(私が巡回しているところでは)減っているというのもあります。なんともかんともという感じですね。

 さて2015年の展開についてですが、intelはBroadwellを本格的に展開していきます。また次世代AtomとなるBraswellをPentiumおよびCeleronでQ2/2015に登場させます。またタブレット向けのCherry Trailも2015年に登場する予定です。対するAMDはノート向けでは新コアExcavatorを搭載するCarrizoとPuma+を搭載するCarrizo-LのAPUを投入します。GPU関連ではNVIDIAはまず2015年1月にMaxwellベースのGeForce GTX 960を登場させ、AMDは最近の情報ベースだと次世代GPUとしてPirate Islands(Caribbean Islandsとも)を投入するとされています。OSではWindows 10が登場する予定で、例によって新OS搭載PC商戦が展開されるものと見られます。

 本年の更新はこれにて終わりです。昨年より更新頻度が落ちてしまいましたが、今年1年間ご愛読ありがとうございました。次回更新は2015年1月5日を予定しております。今後もより一層の記事充実に努めてまいりますので、2015年も引き続き当Weblogをご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

 それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。

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2014年12月25日 (木)

NVIDIAとAMDのGPUが遅れる?

 NVIDIAとAMDのGPUが遅れるという話があります。

http://wccftech.com/amd-nvidia-20nm-16nm-delayed/
http://vr-zone.com/articles/next-gen-amd-nvidia-gpus-delayed/84882.html

 これによると原因は16nm/20nmプロセスの供給にあるといいます。TSMCでは2014年に20nmプロセスの生産が始まりましたが、QualcommやAppleなどに持っていかれてしまい、生産に制限が生じNVIDIAとAMDは2014年では20nmプロセスを使いませんでした。

 この状況に業を煮やしたNVIDIAはGM204を28nmプロセスでリリースすることとし、20nmをスキップして16nmに移行するそうです。しかし16nmにも同様の問題があり、NVIDIAの次世代GPUは2016年にずれこむそうです。これによりGM200は28nmで製造され、その後継となるPascalで16nmに移行することになります。

 AMDは次世代フラグシップのCaribbian Islandsは20nmで製造が予定されていますが、リリースが予想されていたQ1/2015からQ2/2015にずれこむようです。

 これらの話はまだ初期の段階の話で、とりわけNVIDIAにはまだ多くの可能性があるものの、AMDとNVIDIAはこの数年TSMCの計画に沿ってGPUを開発しており、今後もそれが続くであろうということは確かだとしています。

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2014年12月21日 (日)

GeForce GTX 960の正式発表は2015年1月22日

 GeForce GTX 960の正式発表は2015年1月22日になるようです。

http://www.gdm.or.jp/voices/2014/1220/97775

 GeForce GTX 960は2015年1月登場といわれてきましたが(2014年12月9日の記事)、今回の記事では2015年1月22日という具体的な日付が出てきています。仕様は不明ですが、電源コネクタは6ピンが1個、価格は25000円前後という話もあるようです。

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2014年12月18日 (木)

AMDがDynamic Frame Rate Controlなる機能を開発

 AMDがDynamic Frame Rate Controlなる機能を開発しているそうです。

http://www.techpowerup.com/208152/amd-working-on-dynamic-frame-rate-control-feature.html

 これはRadeon向けのソフトウェア機能で、フレームレートのリミッタのようなもので、フレームレートを落とすことでGPUの消費電力を下げるというものです。これは設定されたフレームレートを維持できる程度にGPUのコアクロックを落とすことで実現されるものと見られます。

 垂直同期との違いについてですが、垂直同期はディスプレイのリフレッシュレートに合わせてGPUがフレームレート調整をします。例えばモニタのリフレッシュレートが60Hzだと、100fpsで動作していると垂直同期を有効にすると60fpsに落ちますが、GPUは負荷に関係なく3D性能を出せるコアクロックで動作します。しかしこのDynamic Frame Rate ControlはGPUをアンダークロック動作にしてフレームレートを下げ、逆に設定されたフレームレートを下回るとコアクロックを上げてこれを維持するような動作になると見られます。

 まとめるとGPUのコアクロックを自動で調整して指定したフレームレートを維持し、消費電力の削減を狙うという機能のようです。

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2014年12月16日 (火)

intelのBroadwellのNUCがWebサイトに登場

 intelのBroadwellのNUCがWebサイトに登場したようです。

http://www.techpowerup.com/208051/intel-broadwell-nuc-spotted-on-company-website.html

 これは次世代NUCとされ、メモリはDDR3L SO-DIMM, M.2, mPCIe, SATA 6.0Gbpsを備え、プロセッサはCore i3とCore i5-5000シリーズになるのではないかとしてます。

 このNUCは2015年1月、CES 2015で詳細を明らかにするのではないかと見られます。

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2014年12月13日 (土)

AMDが2015年にグラフィックス製品を一新

 AMDが2015年にグラフィックス製品を一新という話です。

http://wccftech.com/amds-excited-graphics-refresh-2015-feature-finfet/

 AMDのCTOであるMark Papermaster氏がBarclays Global Technology Conferecneにて語ったところによると、AMDとしては2015年に20nmプロセスのGPUを用意することを改めて明言しました。以前にFiji XTの仕様が出てきており、これはRadeon Rx 300シリーズとして登場するという話がありましたが、今回はそれに関する話は特になかったようです。

 また2016年に16nm FinFETの製品が登場するとしています。その他色々と書かれていますが、とりあえず2015年と2016年も頑張って新製品出していくぞという感じの内容となっています。

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2014年12月 9日 (火)

intelが Core i7-4720HQ/4722HQを用意

 intelが Core i7-4720HQ/4722HQを用意しているそうです。

http://www.cpu-world.com/news_2014/2014120801_Intel_prepares_Core_i7-4720HQ_and_i7-4722HQ_CPUs.html

 これらはHaswellベースで Core i7-4710HQ/4712HQの後継となり、基本的には動作周波数が100MHz向上したものとなります。仕様については以下の表にまとめました。

 Core i7-4720HQ/4722HQはQ1/2015に登場予定です。

モデル コア数/スレッド数 動作周波数(標準/Turbo) L3キャッシュ 統合GPU 統合GPUコアクロック
標準/Turbo
TDP
Core i7-4720HQ 4/8 2.6 / 3.6GHz 6 MB HD 4600 400 / 1200MHz 47W
Core i7-4722HQ 4/8 2.4 / 3.4GHz 6 MB HD 4600 400 / 1150MHz 37W

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GeForce GTX 960は2015年1月に登場

 GeForce GTX 960は2015年1月に登場するという話です。

http://www.sweclockers.com/nyhet/19737-geforce-gtx-960-med-gm206-i-januari (スウェーデン語)
http://wccftech.com/nvidia-geforce-gtx-960-gm206-maxwell/ (英語解説)

 これまでに年内登場説や年明け以降説などが出てきましたが、今回の記事によると2015年1月6日からラスベガスで開催されるCES 2015にて発表されるそうです。しかしここでの発表は単なるpaper launchで、実際に市場に製品が出回るのは1月後半以降になるそうです。

 GeForce GTX 960の仕様としてはGM206を採用し、画像メモリはGDDR5 42B, メモリバス幅は128bit, 価格は$249~299が予定されています。

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2014年12月 8日 (月)

AMDの次世代GPUアーキテクチャはCarribean Islandsとなる

 AMDの次世代GPUアーキテクチャはCarribean Islandsとなるそうです。

http://www.fudzilla.com/home/item/36492-amd-next-gen-graphics-are-caribbean-islands

 AMDはGCN世代となるHawaiiアーキテクチャの更なる高速版を開発しており、これは来年新たなるものに置き換わるそうです。

 これの一発目はFijiと呼ばれていますが、今回の記事によると次世代GPUは2015年の夏に登場し、Carribean Islandsという開発名がつけられているそうです。

 登場時期については具体的にこの日というのは不明なものの、6月から8月の間に出るのではないかと記事では推測しています。また製造プロセスについては20nmなのか16 FinFET世代なのか今のところは不明としています。

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2014年12月 4日 (木)

Xeon E7 v3シリーズはQ2/2015に登場

 Xeon E7 v3シリーズはQ2/2015に登場するそうです。

http://www.cpu-world.com/news_2014/2014120201_Intel_E7_v3_SKUs_to_launch_in_Q2_2015.html

 10月にintelがXeon E5-4600 v3シリーズとXeon E7 v3シリーズをQ2/2015にリリースするという話があり(2014年10月27日の記事も参考)Xeon E5-4600 v3シリーズはXeon E5-4600 v2シリーズの後継となります。またXeon E7 v3シリーズはHaswell-EXとなり、ミッションクリティカルおよびエンタプライズサーバ向けとなります。Haswell-EXベースであることからHaswellベースとなり、メモリはDDR3/DDR4に対応し、コア数は最上位で18コア、L3キャッシュは45MBとなります。

 Xeon E7 v3シリーズはSKUは11となります。現行のXeon E7 v2シリーズの19 SKUからすると減っていますが、これは製品の位置づけに監査いて大きな変更があったためで、Xeon E7-2800 v3シリーズはなくなり、2015年のロードマップにもありません。またXeon E7-4800シリーズとE7-8800シリーズの間には明確な線引きがなされ、前者はミッションクリティカルおよびエンタプライズ市場のbasicからStandardをにない、後者はadvancedとOptimizedをにないます。そして今のところロードマップ上にはXeon E7-4809 v3/4820 v3/4830 v3/4850 v3があります。

 Xeon E7-8800 v3シリーズはXeon E7-8860 v3/8870 v3/8880 v3/8890 v3がメインストリーム向け、Xeon E7-8867 v3/8891 v3/8893 v3がOptimized剥けとなります。低消費電力の高密度サーバ向けはXeon E7-8880L v3となり、これは8880L v2の後継となります。

 Xeon E7 v3シリーズはチップセットはC602Jが採用され、C112/C114スケーラブルメモリバッファが搭載されます。

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