« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »

2015年12月31日 (木)

2015年を振り返って

 さて、今年も恒例となった2015年を振り返ってみたいと思います。

 政治・経済情勢から触れていくと、円は1ドル120円前後で定着し、円安といわれた去年からすればこれが常態化した感があります。輸出が主な企業にとってはありがたいものの、PCやIAサーバなど輸入部品が主となるコンピュータ関連産業としてはあまり嬉しいとはいえない状況が続いています。

 PC業界については2015年は日本・海外問わず成長面でも不調で、Hewlett Packardはエンタープライズ部門とPC・プリンタ部門を分割し更に3万人近い人員削減、LenovoもPC部門は売上減少、富士通や東芝のPC事業の分社化・子会社移管と事業統合の可能性、VAIO株式会社では早くも社長交代など、率直に言ってあまり明るい話題に乏しく、業界再編の号砲が鳴り響いた年でもありました。再編という意味だとPC関連産業ではミネベアとミツミ電機の経営統合が発表され(ミネベアがミツミ電機救済っぽくみえますが。。)、2017年に統合予定となっています。

 Windows関連ではWindows 10が7月末に発表となり、Microsoftとしては初の期間限定とはいえ無償アップグレードを展開しました。これによりWindows 10の普及が一気に進んでいますが、一方で途中から半ば強引なアップグレードを勧めて来るようになり、それを望まないユーザには迷惑にもなっています。また無償アップグレードによってPC購入需要が弱まってしまった感もあり、これまた業界にとってはありがたくない面もあります。

 Windows 10といえばMicrosoftとしては日本市場もWindows Phone系に力を入れることになり、Windows 10 Mobileを搭載したスマートフォンを推進していくことになりました。ただAndroidやiOSと比べてアプリケーションがかなり少なく、今後どう展開・普及させていくのかが課題です。

 プラットフォーム面ではintelがSkylakeを投入しました。デスクトップ向けは一応BroadwellのCore i7-5775Cなどが投入されたものの実質Haswell Refreshが主流であり、1世代スキップしたような感じとなっています。またタブレット向けではCherry Trailが発表されましたが、採用製品で通常入手できたのは長らくMicrosoftのSurface 3のみで、年末になって増えだす状態でした。普及は2016年からですかね。

 対するAMDはタブレット向けでプロセッサコアがExcavatorとなるCarrizo, デスクトップ向けは実質Kaveriの高クロック版であるA10-7870Kなどに採用されたGodavariが出たくらいで、大幅なジャンプ(となるはず)のZenは2016年以降の登場となり、プロセッサとしては大きな動きはありませんでした。

 グラフィックスは対照的にAMDは新技術を投入しており、画像メモリに初のHBM(High Bandwidth Memory)を採用したFijiコアのRadeon R9 Fury Xを発表しました。対するNVIDIAはMaxwell世代となるGeForce GTX 960やハイエンドのGTX TITAN Xなどを投入しましたが、HBMへの対応は次に持ち越しとなりました。

 さて2016年の展開についてですが、intelはSkylakeを本格展開していきますが、SkylakeのHaswell Refresh的なKaby Lakeを投入する予定です。AMDは2016年後半以降にZenを投入し、パフォーマンスセグメントに再度殴り込みをかけます。グラフィックスではNVIDIAは次世代のPascalを投入予定で、ここで初めてHBMが採用される予定です。AMDはArctic Islands世代を投入予定です。ソフトウェア面では特に大きな動きはなさそうですが、Windows 10はアップデートによる機能追加が継続されると見られます。

 本年の更新はこれにて終わりです。今年1年間ご愛読ありがとうございました。次回更新は2016年1月5日を予定しております。今後もより一層の記事充実に努めてまいりますので、2016年も引き続き当Weblogをご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

| | コメント (1)

2015年12月23日 (水)

Fijiの2GU版のGeminiはQ2/2016に登場

 Fijiの2GU版のGeminiは年内の登場はなさそうです。

http://www.techpowerup.com/218594/amd-fiji-dual-gpu-graphics-card-delayed.html

 2015年11月30日の記事では12月登場という情報がありましたが、今回の記事によるとAMDとしてはヘッドマウントディスプレイ(HMD)の普及がQ2/2016以降になると見据えており、Geminiのリリースも最適なVR体験を確実なものとするためにこれに合わせるものとしたようです。サンプルボードは既に一部のボードベンダ向けに出荷しており、良好な感触を得ているということをAMDは強調しています。

 AMDとしてはGeminiの売りをVRシステムとの連携を考えているようですが、あとは対応ゲームがどれくらい出るかですかね。

| | コメント (0)

2015年12月22日 (火)

NVIDIAがGeForce GT 930を用意

 NVIDIAがGeForce GT 930を用意しているそうです。

http://wccftech.com/nvidia-geforce-gt-930-launch-q1-2016-maxwell-kepler-fermi/

 これはローエンド向けとなりますが、変わっているのはMaxwell, Kepler, Fermiの3種類のGPUを採用した製品となるようです。しかもいずれもGeForce GT 930となるので、ユーザとしてはスペックやパッケージに書かれているであろう採用GPUを見ながら選択する必要があり、ちょっとややこしくなります。

 これらの仕様については以下の表にまとめてあります。登場時期はQ1/2016が予定されています。


NVIDIA GeForce GT 930 NVIDIA GeForce GT 930 NVIDIA GeForce GT 930
搭載GPU Maxwell GM108 Kepler GK208 Fermi GF108
ストリームプロセッサ個数 384 384 96
画像メモリ DDR3 4GB(最大) DDR3/GDDR5 4GB(最大) DDR3 2GB(最大)
メモリバス幅 64bit 64bit/128bit 64bit/128bit
TDP 15W 25/40W 50W
価格($) 90 85-80 60

| | コメント (0)

2015年12月18日 (金)

NVIDIAがノート向けのGeForce 920MX, 930MX, 940MXを計画

 NVIDIAがノート向けのGeForce 920MX, 930MX, 940MXを計画しているそうです。

http://videocardz.com/57948/nvidia-planning-geforce-900m-update-with-920mx-930mx-and-940mx

 これらはローエンド向けで、現行品の GeForce 920M, 930M, 940Mと似通ったものとなり、画像メモリはDDR3のほかGDDR5にも対応するそうです。GDDR5に対応するということである程度の性能向上が見込まれます。

| | コメント (0)

2015年12月16日 (水)

AMDはすでにZenの後継の開発に着手

 AMDはすでにZenの後継の開発に着手しているようです。

http://wccftech.com/amd-several-generations-zen-designs/

 ZenはAMDの次世代マイクロアーキテクチャでパフォーマンス帯を狙います。AMDのCEOであるLisa Hsu氏が電話会議で語ったところによると、AMDはZenの後継としてZen+やfollow onsなるものを開発しており、これらは3年から5年はプラットフォームとして使われるとしています。今回の記事ではZen+やfollow onsがどのようなものになるかについては語られていません。

 やや余談で、ZenはAMDのハイエンド向けへの再挑戦ということで、当然サーバ市場も対象になり、AMDとしてもデータセンタなどを狙っています。この電話会議でAMDのCFOが語ったところによると、そのサーバ市場におけるAMDのシェアはOpteronをリリースしてから一時は25%をもぎ取っていましたが、その後どんどんシェアを落としていき、現在は1%未満だそうです。まあintelの大攻勢に対してろくにプラットフォーム更新してないから当然かも。。。

| | コメント (0)

2015年12月14日 (月)

intelがSkull Canyonなるものをリリース

 intelがSkull Canyonなるものをリリースするそうです。

http://www.fanlesstech.com/2015/12/the-most-powerful-nuc-ever.html

 これはSkylakeベースで「NUC史上最強(The most powerful NUC ever)」などと謳っており、統合GPUはIris Pro, Q1/2016の登場が予定されています。

 Skylakeの第9世代のIris ProはIris Pro graphics 580(GT4e, 72 EUs, eDRAM 128MB)となっています。ただ今回の記事では搭載プロセッサに関する仕様については触れられていません。

 まあIris Proなので史上最強というのは何だか大袈裟な感じもしますが、あとはコア数が4なのか消費電力の関係もあって2なのかは気になるところです。

| | コメント (0)

AMDがひっそりとFX-6330 Black Editionをリリース

 AMDがひっそりとFX-6330 Black Editionをリリースしました。

http://wccftech.com/amd-fx-6330-black-edition-processor-silent-launch/

 今頃Piledriverベースの新製品という感じですが、仕様としてはコア数は6, 動作周波数は3.6GHz/Turbo 4.3GHz, TDPは95Wで価格は$109.99となっています。

 ただこのFX-6330は全世界向けではなく、中国などアジア太平洋地域での販売となるようで、ということは日本でも販売される可能性があるかも。

| | コメント (0)

2015年12月 9日 (水)

AMDのBristol Ridge APUの製品構成に関する情報

 AMDのBristol Ridge APUの製品構成に関する情報が出てきました。
http://wccftech.com/amd-bristol-ridge-apu-am4-desktop-fp4-mobility/

 Bristol RidgeはプロセッサコアがExcavatorでFP4(ノート向け)およびAMD4(デスクトップ向け)プラットフォームに対応します。FP4はメモリはDDR4/DDR3に対応し、現行のCarrizoと互換性があるとしています。デスクトップ向けのAM4はBristol RidgeとZenベースのSummit Ridgeとプラットフォーム互換があるとしています。

 ラインナップについては以下の表にまとめました。

AM4プラットフォーム
SKU コア数 動作周波数(標準/Turbo) L2キャッシュ Compute Units ストリームプロセッサ個数 統合GPUコアクロック TDP/cTDP
OPN1 4 3.6/4.0 GHz 2MB 8 512 948MHz 65W/45W
OPN2 4 3.1/3.5 GHz 2MB 8 512 900MHz 35W
OPN3 4 3.4/3.8 GHz 2MB 6 384 948MHz 65W/45W
OPN4 4 3.0/3.2 GHz 2MB 6 384 900MHz 35W
OPN5 4 3.4/3.8 GHz 2MB - - - 65W/45W
OPN6 4 3.0/3.2 GHz 2MB - - - 35W
OPN7 4 2.5/2.8 GHz 2MB - - - 35W
OPN8 2 2.5/2.8 GHz 2MB 4 256 900MHz 65W/45W
FP4プラットフォーム
OPN1 4 3.0/3.7 GHz 2MB 8 512 900MHz 35W/25W
OPN2 4 2.7/3.6 GHz 2MB 8 512 758MHz 15W/12W
OPN3 4 2.8/3.5 GHz 2MB 6 384 900MHz 35W/25W
OPN4 4 2.5/3.4 GHz 2MB 6 384 758MHz 15W/12W
OPN5 4 2.6/3.2 GHz 2MB 6 384 800MHz 35W/25W
OPN6 4 2.3/3.2 GHz 2MB 4 384 686MHz 15W/12W
OPN7 2 2.3/3.2 GHz 1MB 4 256 800MHz 15W/12W

| | コメント (0)

2015年12月 7日 (月)

Tongaのメモリバス幅は結局256bitまでか

 Tongaのメモリバス幅は結局フルスペックで有効にしたモデルは出ないようです。

http://www.pcper.com/news/Graphics-Cards/AMD-Confirms-Tonga-384-bit-Memory-Bus-Not-Enabled-Any-Products

 Radeon R9 285で使われているTongaですが、PC Watchの記事ではフルスペックでメモリバス幅は384bitあるとされていたものの、先日登場したTonga XTを採用したと見られるRadoen R9 380Xのメモリバス幅は256bitに留まっていました。

 しかしAMDによると、Tonga(Tonga XTではない)はメモリバス幅は384bitあるものの、製品としては価格対性能の観点から384bitを有効にすることはないそうです。「価格対性能」とは画像メモリ容量に関係するのか、それとも別の理由なのかは分かりませんが、ともかく今後384bit版Tongaを搭載した製品が出る可能性は低そうです。

| | コメント (0)

AMDのノート向けのAPUであるA10-8780Pの仕様に関する情報

 AMDのノート向けのAPUであるA10-8780Pの仕様に関する情報です。

http://www.cpu-world.com/news_2015/2015120601_Details_of_AMD_A10-8780P_mobile_processor.html

 以前にも情報が出てきましたが、これはCarrizoベースでA10-8700PとFX-8800Pの間に位置するモデルとなります。A10-8780Oは4コアで動作周波数は2.0GHz/Turbo 3.3GHz, 統合GPUのストリームプロセッサ数は512, ブランドとしてはRadeon R8になるようです。TDPは15W, Configurable TDPには対応しません。

| | コメント (0)

« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »